2012年12月10日月曜日

デジカメ使用実態の個人的統計

前回コンパクトデジカメを買い換えてからほぼ4年が経過しました。
これだけの期間使っていると流石に色々欠点が見えてきます。
(自分の写真の下手さは棚に上げる。)

そろそろ最新機種に買い換えたいと思っているのですが、
適切な機種選定の為には自分のカメラ使用実態を正確に把握しておくのが
良いだろうと思い、ちょっと統計を取ってみました。




機種名 Ricoh CX2
対象期間 2009年1月1日から2012年12月9日まで
対象データ 未加工の撮影画像でハードディスク上に残っていた16352枚


今回集計したのは画像のファイルサイズです。
このヒストグラムで撮影時の画素数をどう設定していたのか、分布が分かります。

グラフの横軸がファイルサイズ(KB)で、
それぞれの区間に対応する記録画素数は概ね

0-300KB 640*480VGA
301-500KB 1280*9601M
501-900KB 2048*15363M
901-1400KB 2560*19205M
1401-1800KB 3072*23047M
1801-2200KB 2592*25927M (1:1)
2201-3700KB 3456*25929M

のようになります。

(集計では撮影後にパソコン上でリサイズなどの加工をしたものは
除外したつもりだったのですが、一部紛れ込んでしまいました。)

グラフから一目瞭然なのが301-500KBの1280*960画素が
圧倒的多数、93.38%を占めている事です。

集計期間の4年間に撮影した枚数は42021枚なので、
内、39240枚くらいはこの画素数で撮影した事になります。
(撮影した写真の内、61%は既に削除したので推測です。)

二番目に比率が高かったのは900万画素
(CX2では画素数最大の設定)で、2.15%を占めました。

三番目はVGAの1.69%ですが、これはリサイズ加工をした
ファイルが集計に紛れ込んでしまったものが大半で、
元から640*480で撮影した写真は少なかったと思います。


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では、なぜこのような度数分布になるのか。

私は撮影した画像は大抵パソコン上に保存しておくだけで印刷はしません。
webに掲載する為に加工する場合も出力サイズは640*480が普通なので、
素材段階で1280*960も有れば充分です。

極端なトリミングする場合は解像度が不足しますが、
撮影する時点で構図を考えているので、
そもそもトリミングの必要はあまり生じません。

この為、1280*960(120万画素)設定を常用しています。


900万画素で撮影するのは、新聞を切り抜く代わりに
紙面をデジカメで撮影する時です。この場合は画素数が多い方が
文字が読み取りやすいので、基本的にカメラの最大画素数(9M)で
撮影しています。

ただ、一度に全部写そうとカメラを紙面から離すと
文字の輪郭が滲んでしまうので、思ったほど実用的ではありません。
一面を二回に分けて撮った方が良好な結果が得られます。

(この場合、撮影した時点で文字のボケや滲みが無い限りは
2048*1536の300万画素程度で充分なようです。

但し、CX2は縮小処理が上手くないらしく、文字の輪郭がボケるので、
大き目に撮ってからパソコン上で縮小した方が綺麗な結果が得られます。)


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以上の統計から、私の使用実態に適したカメラは
  • 総画素数は300~600万画素
  • 静止画記録画素数で100万画素前後が設定できる
物という事になりますが、
残念ながらこの条件に合致する仕様のカメラは
市場から姿を消してしまったようです。


後者の条件は何ら技術的な障壁は無いように思われるのですが、
設定項目に100万画素前後が用意されているカメラは
RicohとOlympus、それにPentaxの一部のアウトドアモデルのみ。

他のブランドは、SonyやPanasonic、CanonにNikon、
Fuji FilmからCasio、Leica、Sigmaに至るまで全滅です。


これ、何なんでしょうかね。

ファイルサイズを小さくできない様にして、
デジカメを売った上にオンラインストレージサービスでも
儲けようとしているのかな?


いずれにせよ、この種の歪みが解消されるまでは
デジカメの買い替えは先延ばしで良さそうな気がします。