Zéfalはフランスのブランドなので、パッケージに描かれている装着例では
右側通行に対応してミラーをヘルメットの左側に着けていますが、
このように無加工で右側に着ける事もできます。
固定は両面テープが貼られた面ファスナーにより行ないますが、
ヘルメット内面の発泡スチロール地に直接両面テープを貼ると
失敗した時に剥がせなく成るだろうと思い、私は樹脂製の調整バンド
(ヘルメット後部のダイアルで引き締める帯状の部品)の側面に貼りました。
2013年3月12日追記
ミラーを見やすくする為にタイラップを外して
先端のミラーの高さを下げて運用していたところ、
次第に両面テープの接着力が弱まり、
或る日とうとう剥がれ落ちてしまいました。
幸い、家の中でしたが。
ヘルメット取り付け部の部品にはギザギザが刻まれ、
ミラーとの間を繋ぐアームの角度が振動で動かないようになっていますが、
その角度調節の単位はわりと大雑把です。
このアームは約20cmの長さが有り、走行中の振動でミラーの像が
見にくいという指摘をAmazonのユーザーレビューで読んだので、
アームの中程をタイラップでヘルメットのバイザーに留めました。
ミラーには可動関節が三箇所有り、内一ヶ所はバネを内蔵しています。
この為、ネジを最後まで締め込んでも関節の前側のパーツを手で引っ張れば
前後軸方向で自由に回せます。
この機構により、ヘルメットを机に置く時もミラーの角度が簡単に変えられるので、
ミラーが机の表面と干渉する事は有りません。
この部分が自由に回転します。
前後のパーツの嵌合面はギザギザになっており、
バネによりしっかり噛み合います。
勝手に回ってしまう事は有りません。
良く考えられた仕組みですが、説明書や製品ページ、
代理店のカタログでは全く触れられていません。
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バックミラーとしての使い心地は、ハンドル取り付け型を
使った事が無いので比較はできませんが、
後方確認の役目はそれなりにこなせます。
ただ、事前の予想に反して、前方の道路状況を視界に入れつつ
同時にミラーを注視するのはかなり困難でした。
一応両方とも視界には入るのですが、ミラーを覗き込んでいる時は
それ以外の視覚情報を脳が全て切り捨ててしまうらしく、
実質的に前方を見ていないのと同じ状態になります。
また、眼球からミラー表面までの距離はかなり近いので、
走行中、50m先や100m先を見ていた状況からミラーに目を移すと、
(個人差は有るでしょうが)眼球のピント調節に1秒近く掛かります。
ピントが合わなくてもとりあえず車の影の有無は分かりますが、
後続車の正確な挙動などは掴めません。
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画像でも分かるとおりミラーの面積は小さいので、
後続車に真後ろや左後方の至近距離に付かれると見落とす事が有ります。
特に、他の自転車やモーターバイクは見落としがちです。
(バイクの人、左から追い越すのは止めてください。)
ミラーは僅かな凸面鏡で、車は実際より小さく、遠く見えます。
ミラーに映った車のナンバープレートは、私の視力では
大きな数字部分は読めますが、平仮名や地名部分は厳しいです。
(そういえば、なぜ日本のナンバープレートは
大小の文字が混在してるんですかね。可読性が低いんですが。)
ハンドルバーのドロップ部分を持っての立ち漕ぎ中は
頭の角度が大きく下を向くので、この間は空しか映りません。
ミラー表面は曇り止め処理が為されていない、または弱いらしく、
気温が低い日の峠の下りでは曇りました。