自転車が負っている事故リスクを理解してもらおうと、
道路上での自転車のトレーニングを試験的に実施しているそうです。
詳しくは以下の記事をどうぞ。
road.cc(2014年5月8日)
Edinburgh council puts lorry drivers on bikes to learn cyclists' perspective
読者から寄せられたコメントには、
「素晴らしい試みだ」などの意見が見られます。
「バスドライバーにも!」
「タクシードライバーにも!」
「他の都市にも!」
私もこの取り組みにはそれなりの効果が有ると思います。
日本でも自動車運転免許の取得時に
自転車で車道を走る体験を義務付けたら良いのでは?
ただこれには、道路空間での強者には
弱者を思い遣る視点も持っていて欲しい
という願望も混じっていますが。
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上の記事中で、自転車の実技トレーニングを担当する
サイクリング・スコットランドという団体の代表、
イアン・エイケン氏がインタビューを受けていますが、
“Fostering mutual respect is paramount for the safety of all road users
お互い尊重する気持ちを育む事は全ての
道路利用者の安全にとって最重要事項だ。
と言っているのは少し引っ掛かります。
他者を思い遣って自分の行動を変化させるというのは
意志力(*)を消費する行動ですから、
恒久的な安全策としては頼りない。
やはり、車の衝突回避センサーや自動運転技術、
車と自転車の走行空間を物理的に分けるなど、
人の良心や判断力に依存せずに安全性が保たれる
システムにしていくべきでしょう。将来的には。
* 意志力
いま日経新聞の経済教室面で連載されている
「今か先かの葛藤」は面白いですね。
大阪大学の池田新介教授が書いている連載です。