2014年5月2日金曜日

パリで「安全に」自転車に乗るには

2014年5月3日 本文の追加と再構成





安全な自転車の乗り方を解説したテレビ番組です。
制作した France 5 は、日本でいうNHK教育みたいな局です。

冒頭部分のナレーションを訳しました。

2014年5月2日 書き起こした仏文の綴りと訳の誤りを直しました。
Retour à paris.
Depuis les années deux mille, le nombre de voitures a diminué vingt pourcent au moins. Mais le trafic reste très dense avec trois millions de véhicules par jour. Les automobilistes tentés d'abandonner leurs voitures leur voiture sont toujours plus nombreux. Mais passer au vélo fait peur. Comment circuler sans danger dans ce chaos ?

さて、パリに戻ります。
2000年代に入ってから、車の数は少なくとも20%は減りました。しかし交通は過密なままで、一日300万台の車が走っています。車を手放そうと考えるドライバーは増え続けていますが、自転車で行くのは怖い。このカオス(な道路状況)の中、どうしたら安全に走れるでしょうか?

あとは映像を見れば大体分かると思いますが、
縁石から離れるとか、ドアゾーンに気を付けるとか、
交差点では車線の中央に陣取って信号待ちするとか、
狭い道では後続車に追い越しさせないようにするとか……。

いろいろ実演していますが、
こうした知識・テクニックはどれも、
インフラに欠陥が無ければ必要なかったものです。

こういう番組が作られたという事自体が、
パリの自転車環境が如何に危険であるかを物語っていますね。


登場する自転車を見ると、
先日紹介したヒューストンの例と同じく
チェーンステイの辺りから横にロッドが張り出しています。

他にもヘルメットに旗、蛍光色のジレ。
車の脅威を強く感じている事の現われと考えられます。
日本でここまで重装備をするのはブルヴェ参加者くらいです。

(教育用映像の演出だとしても、
日本でここまではやらないでしょう。)

バス・自転車共用レーンもそうですが、
日本はフランスの自転車インフラなんか見習ったら駄目です。