2013年6月20日木曜日

「ドライバー目線で考えてみる」の感想

私は車を運転しないので、
ドライバー視点から書かれた記事は
とても参考になります。




東京・港区の全国初自転車専用レーンをドライバー目線で考えてみる
2012年9月16日

港区に新しく整備された自転車レーンについての記事です。
記事中、気になったところを何点か取り上げてみます。

一方、ドライバーにとっては車道を走行する自転車は
歓迎したくない存在であるのも確か。

Youtubeなどに投稿されている車載映像で
ルール無視の自転車とのヒヤリ・ハットの瞬間を見ると、
ドライバーにとって邪魔に感じられるのも道理と納得できます。

中には我が物顔で左車線の中央部まで出てくる
マナー違反な自転車も多く見受けられますし、

この見方については、間違いではないのですが、正しいわけでもないと思います。

確かに「マナー違反」ではあります。

ですが、その「マナー」には法的な根拠が有りません。
これについては過去に記事を書きました。

自転車は車線の中央を走ってもいい

私は道路交通法が絶対正しいとは思っていませんが、
(というか、かなり欠陥の多い法律だと思いますが)
だからといって民間で成立しているマナーが
完全に合理的だとも思えません。

自転車が車線の中央に出るのは、歩道側から歩行者や
ランナー、車、他の自転車が車道に飛び出してきたときに、
回避するゆとりを持つためという側面が有ります。
 実際、私は自転車で車道を走る時に、
車道の端から或る程度距離を取っていた事で、
危険な飛び出しに遭遇しても衝突を回避できています。

駐車車両をかわす為に車線の中央近くまで出て来る
自転車も数多く、ヒヤッとすることも多々あります。

これはもしかすると「ドアゾーン」の問題かもしれません。

車道の走り方 - 路駐車両を回避する

今のところ、車道を走る大多数の自転車は
ドアゾーンのリスクを知らないからか、
駐車車両の横スレスレを通過していますが、
ちゃんと危険予測ができている自転車乗りなら
ドアゾーンを回避して車線中央寄りを走ります。

これは自転車にとって非常に重要な安全マージンですから、
ドライバーの方にも尊重していただきたいと思います。

また、駐車車両と車道の中央線などの間が狭く、
自転車と車が安全に並走できない場合は、
自転車は車線中央を走行する事で後続車の進路をブロックし、
危険な追い越しをさせないようにする場合が有ります。

この場合、先行する自転車としては、
後続車に十分な車間距離を取ってもらい、
駐車車両の横を通過し終わるまで待っていてくれると助かります。

本来であれば双方がマナーを守り、
ゆとりある運転を心がけていれば、
専用レーンの設置など必要無いのかもしれません。

それが実現できれば一番良いのですが、
現行の免許制度では、ゆとりある運転ができる人だけを
選抜しているわけではありませんし、
ドライバーが攻撃的な運転操作をした時に、
車が自動的にそれを無力化する仕組みも有りません。

自転車についても、交通安全教育の機会が極端に限られています。

少なくとも現状の交通社会を前提にする限りは、
自転車専用レーンは必要だと思います。

個人的には渋滞中などで左車線を走る場合、

クルマを少し右寄りに走らせるよう心掛けています


こういう思いやりのあるドライバーがいてくれるからこそ、
自転車で安全に車道を走れているのだと思います。感謝です。

自転車の側でも、専用レーンが無い場合は
信号待ち車列の横をすり抜けないで、
後方で待機するようにしています。

(こうすると交差点で左折車に巻き込まれるリスクを
大幅に下げる事にも繋がります。おすすめです。)