2014年3月23日日曜日

一画素あたりの受光量

新しいデジカメ欲しい欲しい病に罹って、
カタログの仕様表を眺め回しています。


前回この病気に罹患したのが1年半くらい前なので
(罹患しただけで結局は買いませんでしたが)
再び覗いたデジカメ業界の変容ぶりに驚いています。

各社、安価なコンパクト機の種類を大幅に絞り込んだり、
その分野自体から撤退したりしているようですが、かと思えば
一部のブランドは依然として「1/2.3センサーに2000万画素」
なんていう製品を出しているんですね。

さて、今回私が注目しているのは、
スマホカメラの圧力でやっと正常進化の軌道に戻ってきた
高画質コンパクト機です。

ソニーの DSC-RX100 がベンチマークみたいですね。

発表時は「もっと画素数を少なくしてくれれば……」と
惜しまれていたものの、実際にその画質が知れ渡ると
一気に市場が食い付いた名機です。

この機種の性能を一画素あたりの受光量で見てみると、
ミラーレス入門機(APS-Cに、付属の暗いズームレンズを付けた場合)
を広角端では凌駕しています。確かに凄い。

こちらのサイトの計算式を表計算ソフト用にアレンジして
いろんなカメラの受光量の値を比べています。)

それで暫くは Canon の S120 やら富士フィルムの XQ1 やらと
比べて楽しんでいたのですが、ここでふと、

絶滅間際の入門コンパクトデジカメが
RX100 と同じ受光量を手にするには
どれだけ画素数を落とせば良いんだろう?

という疑問が浮かびました。

例えば、Sony の DSC-W810 や Canon の IXY 630 のような、
小さな撮像素子に無理やり大量の画素を詰め込んで、
広角端 F3.5 程度の暗いレンズを合わせたデジカメです。

これを「広角端で RX100 と同レベル」になるように
数値を弄ってみると、何とたったの 123 万画素でした。
画像サイズで言うと 1280 * 960 ピクセルです。

実際の製品仕様では、W 810 が 2010 万画素、
IXY 630 が 1600 万画素と、明らかに盛り過ぎですが、
まさか 123 万画素とは……。

或る意味、画素数戦争の終結は遅すぎましたね。