と題されたブログ記事のコメント欄で、
なかなか興味深い議論が交わされています。
中心になって議論を展開しているのは、
「ときどきオアゾツーキニスト」という方と
「自転車乗り」という方。
河川敷道路に於ける自転車と歩行者双方の振る舞い方をめぐって、
法の適用の可否や弱者優先の根拠を激しく論じています。
議論を読み込んでいくと
どちらの主張にも気付かされる点が有り、
自分は今まで、河川敷道路の一利用者として
意識や理解が浅かったなあと、大いに啓蒙されました。
荒川河川敷道路
それはさておき、この両者の微妙に噛み合わない議論、
すれ違い続ける議論を見ていると、これは、
旧来の日本的な価値観と西欧的な価値観の
衝突という構図でもあるのではと思えてきます。
その対立構造が次のやりとりに集約されています。(抜粋して引用)
あくまでも歩行者優先とおっしゃるのであれば
その法的根拠を具体的に示して下さい。
明確な基準となるのは法令です。
——〈自転車乗り〉さん
世の中の人としての当たり前のルール・マナーを
ご理解頂いていないようですね。
——〈ときどきオアゾツーキニスト〉さん
基本的に人の流入が少なく、
均質な価値観を共有していた島国の日本と、
地続きの国々を人が行き来し、
異なる価値観が混ざり合う欧州大陸。
前者なら、暗黙の了解で上手く回るでしょうし、
後者なら、明文化されたルールが必要でしょう。
どちらが今の日本に適しているやり方なのか、
自転車の話から脱線して考え込んでしまいました。