2014年3月11日火曜日

空港にチャリで行く——Eindhovenの自転車インフラ

オランダの都市、エイントホーヴェは
自転車用の美しい空中回廊で有名ですが、
この都市の自転車インフラの実力は
それ一つには留まりません。


Eindhoven nominee for Best Cycling City in the Netherlands from BicycleDutch on Vimeo.



以下、動画のナレーションと投稿者のブログ記事を元に紹介します。

エイントホーヴェは、ソニーと共同でCDの規格を作った事でも有名な世界的企業フィリップスと共に発展してきた都市で、
どちらかと言えば車を優遇した道路が特徴でした。
しかし、オランダの中でも特に高水準な自転車インフラが
整備されつつある都市でもあります。

例えば、
  • 幹線道路の下を潜る自転車用の巨大アンダーパス
  • 自転車で直行でき、駐輪場も備えた空港
  • 車用だった二車線道路を丸ごと転換した自転車道路
  • ペイントレーンから構造分離レーンへの改修
  • 無料の地下巨大駐輪場
などを取り揃えており、
2014年のオランダ・ベスト自転車都市コンテストでは
大本命のノミネート都市です。

その自転車インフラの数少ない欠点が、
他都市と比べて信号待ちの時間が長い事と、
自転車ネットワークの何箇所かに途切れが有る事で、
改善が期待されます。


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空中回廊は伊達ではなかったんですね。

自転車で空港まで自走して行けるというのは羨ましい限りです。
以前、羽田空港に自転車で行った事が有るのですが、
車道は大型バスなどがビュンビュン飛ばしていて、まるで高速道路。
横の歩道は狭くて段差も多く、管理用の通路といった有り様でした。
ターミナルに着いても駐輪場は無く、空港アクセス手段として
自転車が完全に無視されているのが露骨に現われていました。

もう一つ、個人的に注目なのが、
自転車レーン(車道の端のペイント帯)が
構造分離型のレーンに改修された点です。

日本ではTBSの疋田氏や徳島大学の山中教授など、
自転車インフラの理解が中途半端な識者の影響も有って、
ペイントによる自転車レーンが高く評価されがちですが、
世界一の自転車王国であるオランダのこうした現実は、
その認識に修正を迫るものですね。