道路の片側に双方向のレーンを設置する形式ですね。
交差点の処理にやや難が有るかもしれませんが、
対面通行でも安全なように充分広く造られています。
一番目立つ特徴は、車道との間にしっかりした障壁を設けて
自転車利用者に対して安心感を演出している事。
縁石と共に、花壇、駐輪場、路上パーキングなどが設置され、
危険な車の流れから隔離されている事が一目瞭然なので、
その安心感から自転車で移動する人が増えているそうです。
(都市の中心部では現在、自転車が最速の移動手段になっているそうです。)
路上パーキング部分は、車のドア・ゾーンが
自転車レーンを侵食しないように工夫されていますね。
交差点の二段階左折(カナダは右側通行)はやや直感に反するかな。
細かい問題点は有るにせよ、インフラ整備によって
自転車利用者が実際に増えているというのはとても重要な点です。
日本で最近ようやく始まった自転車レーンの整備では、
- 整備区間が短すぎる
- 車道に線を引いただけ
- レーンの幅が狭過ぎる
このため、せっかく費用を掛けて整備しても、自転車レーンを通行するのは
整備前から車道を走っていた「上級者」だけという場合が結構有ります。
今月に入って整備された千石一丁目交差点が典型例の一つですね。
- 交差点の前後で自転車レーンが直ぐに無くなってしまう
- 車の流れが速いのにレーン幅が細く、側方間隔が確保されない
- 物理的な区分が無く、自転車レーンが路上駐車に塞がれている
西葛西でも、車道に整備された自転車レーンを使わずに
狭い歩道を走る自転車が全体の過半数を超えているように見受けられます。
自転車通行空間を整備する目的は、
もっと多くの人に自転車に乗ってもらい、
その分、自家用車の利用を減らす事です(よね?)
日本の幾つかの整備事例では、これが達成できていません。
目標を明確に設定していなかったか、目標自体が間違っていたようです。