Novatecという台湾の会社はあまり有名ではありませんが、
完成車に組み込まれているハブの一大供給者として、
また、手組み用ハブの意欲的な作り手として、
かなりの地位を確立しているようです。
その工場見学レポートが有りました。
Making a Novatec Hub
冷間鍛造から焼き入れ、切削、研磨――手順を踏んで作られているんですね。
写真と簡単なレポートからだけでは品質までは分かりませんが、
台湾という土地柄を考えると、業界で連携したり、技術を貪欲に吸収したり、
中国に負けじと頑張って、世界を目指しているだろう事が容易に想像できます。
実際、Novatecのハブが壊れたという例は聞きません。
工場内では自社ハブを使った
オリジナルブランドのホイール組みも行なわれていて、
一人で一日100本も組むのだとか。もはや分刻みレベルの作業です。
ただ、製品の美的水準はもう少し上がって欲しいところ。
ヒトは目で判断する動物ですから、
目に悦びを与える製品が有れば、
品質が悪くてもそちらを選んでしまいたくなります。
この辺は工業技術と違って、
一朝一夕には身に付かないものなのでしょうか。
画家1代、音楽家2代、料理人3代とは言いますが……。