地下鉄出入り口
浅草通りの地下には日本で初めての地下鉄である銀座線が通っています。
その古い構造がまた自転車通行空間の設計上の制約になっています。
稲荷町交差点
交差点を渡ってすぐに地下鉄の出入り口が口を開けています。
例によって、交差点周辺では自転車の通行空間が途切れています。
なんじゃこの狭さは! 写真のアスペクト比おかしいんじゃないの?
出入り口の車道側の脇から自転車通行空間が復活しています。
地下鉄出入り口も出入り口ですが、自転車空間もかなり狭いですね。
標識の柱や駐輪自転車以前に、そもそもの幅員が狭すぎです。
地下鉄出入り口のような壁が聳え立つ場所では
サイクリストは心理的に圧迫感を覚えるので、
通常よりもさらに幅員に余裕を持たせる必要が有りますが、
そんな設計要因は無視され、判で押したように
他の区間と同じ幅しか確保されていません。
自転車道などの幅員について
最低限の基準しか示さない道路構造令が、
現場でどれほど硬直的に運用されているかが良く分かります。
確信した。
自転車インフラの設計指針は手取り足取り、
事細かに基準を示してやらないと駄目だ。
思考停止の現場に任せていたら屑インフラが量産されてしまう。
近代型の出入り口
ちなみにこちらは田原町駅。
自転車歩行者道の未改修区間ですが、
沿道のビルに出入り口を一体化する事で、
歩道空間への侵食を防いでいます。
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