2014年9月20日土曜日

自転車インフラを客観的に評価して分かった事

オランダでは自転車環境の改善を推し進める為に
フィーツ・バランス(Fietsbalans, Cycle Balance)と呼ばれる
評価プロジェクトが行なわれています。


フィーツ・バランスによる評価例(フェーネンダール市の結果)
(図の出典: Frank Borgman (2003)
The Cycle Balance: benchmarking local cycling condition, p. 5)



これは、オランダのサイクリスト協会の専門部隊が
各自治体の自転車環境を多面的に評価し、
その強み、弱みを明らかにする事で、
更なる自転車環境の改善を促そうというものです。

上のレイダーチャートを見ても分かりますが、
実に多くの観点から評価しています。

(日本の自治体や警察が意識しているのは
この内の1つか2つくらいですね。)

しかもこれらの項目は客観的に測定した数字で評価されるので、
自転車環境の質を町同士で比較できるようになり……

フィーツ・バランス得点と自転車利用率の相関関係
(図の出典: Borgman (2003) p. 6)

優れたインフラを整備すればそれだけ自転車の利用が伸びる
という事が分かりました。


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さて、このフィーツ・バランスなんですが、
実施主体のオランダ・サイクリスト協会のサイトに載っている説明
訳そうと思ったら既に訳してくれていた人がいました↓

おこちゃまといつもいっしょ
http://evc.cocolog-nifty.com/okochama/2010/12/post-cdc8.html

なので今回の記事はここまで。