Blackburn TOOLMANATOR 1
前回の記事では使われているボルトの種類を調べました。
今回はそれを基に携帯工具を選定します。
山岳を含むロングライドで携行品を軽くする事が目的なので、
必要最小限の機能だけを備えた各社の小型軽量モデルから検討します。
BBB MICROFOLD S
- 六角レンチ 2, 3, 4, 5 mm
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 63 g
プラスとマイナス両方は要りません。
Blackburn TOOLMANATOR 5
- 六角レンチ 3, 4, 5, 6 mm
- マイナスドライバー
- 44 g
CROPS Smart saver S
- 六角レンチ 2, 3, 4, 5, 6 mm
- プラスドライバー
- 78 g
あと、ワイヤーロックの件も有って
あんまり信頼できないブランドなんですよね。
Lezyne V 5
- 六角レンチ 3, 4, 5, 6 mm
- プラスドライバー
- 50 g
ただ、折り畳んだ状態でもビットが収まりきらなくて
少し斜めにはみ出すのが美しくないです。
Park Tool MT-1
- 六角レンチ 3, 4, 5, 6, 8 mm
- ボックスレンチ 8, 9, 10 mm
- マイナスドライバー
- 55 g
一体成形なのにそれほど軽くないのもマイナス。
PRO MINITOOL 6
- 六角レンチ 2, 3, 4, 5, 6 mm
- プラスドライバー
- 69 g
Topeak Mini 6 Longer version
- 六角レンチ 2, 3, 4, 5, 6 mm
- プラスドライバー #2
- 73 g
で、この中から私が選んだのがこれ↓
Blackburn TOOLMANATOR 1
やはり市場最軽量クラス(パッケージ表記は 42 g)は魅力的です。
現在は TOOLMANATOR 5 MULTI-TOOL という名前に変わっています。
Blackburn TOOLMANATOR 1(表側)
六角の 4 mm とマイナスドライバーだけちょっと短いですね。
Blackburn TOOLMANATOR 1(裏側)
工具を展開しやすいように六角形の穴が空いていますが、
短いビットは隠れてしまっています。指が届かないので起こしにくい。
Blackburn TOOLMANATOR 1(横から)
6 mm のアーレンキーだけ少しはみ出していますが、
Lezyne のと違って本体と水平に格納できているので
こちらの方が美しいですね。
Blackburn TOOLMANATOR 1(斜め横から)
Blackburn TOOLMANATOR 1(マイナスドライバー)
この製品の特徴は、マイナスドライバーという工具の形状を
最大限に活かして工具全体の寸法を切り詰めている点です。
賢いアイディアですね。
これにより、工具を畳んだ状態での寸法は
長さ 59.6 mm、幅 25.4 mm、厚さ 10.1 mm に収まっています。
Blackburn TOOLMANATOR 1(クリアランス)
各ビットの根元から先端までの長さは、
- アーレンキー 6 : 19 mm
- アーレンキー 5 : 19 mm
- アーレンキー 4 : 15 mm
- アーレンキー 3 : 19 mm
- マイナスドライバー : 15 mm
Blackburn TOOLMANATOR 1(単体重量 41.0 g)
パッケージ記載の重量よりも軽いですね。
普通のアーレンキーとドライバーでは 86 g だったので
半分以下まで軽量化できました。
と思ったら……、
カートリッジ式ブレーキシュー(BR-6700 用)のパッド固定ボルト
あああああ! 交換用に買っておいたブレーキシューに
2 mm の六角穴付きボルトが使われてるんだったあああああ!
(ブレーキパッドの固定に六角穴付きボルトを使っているのは
DURA-ACE と ULTEGRA のブレーキシューです。
105 やシリーズ外の製品はプラス・マイナス兼用ネジ、
Tiagra 以下は非カートリッジ式なので、このボルト自体が有りません。)
Blackburn TOOLMANATOR 1 とアーレンキー 2 mm
仕方ない、アーレンキーを一本追加しよう。
Blackburn TOOLMANATOR 1(アーレンキーとの合計重量)
それでも僅か 42.9 g。
携行品の点数が増えるのは美しくないですが、
ロングライド中に雨の下り坂でブレーキパッドの
交換が必要になるかもしれないので仕方が無い。
シリーズ一覧
携帯工具の選び方 (1) 準備編
携帯工具の選び方 (2) 選定編
携帯工具の選び方 (3) 試用編