現実の設置例には信じられないくらい間抜けな、
そして視覚障害者にとっては危険なものが有るんですね。
徳田克己・水野智美・西館有沙・新井邦二郎・青柳まゆみ(2008)
『視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)の国際交通安全学会(PDF の URL)
適正な設置のためのガイドブック
―間違いやすい設置例を中心にー』
単にNG集として読んでも面白いですが、
晴眼者として今まで気付かなかった事、
意外な事も書いてありました。例えば、
点字ブロックの横を歩いて白杖でブロックを確かめる人もいるので、
点字ブロックの左右には空間を空けなければならない。
とか、
視覚障害者と車椅子利用者は違うので、
車椅子対応の駐車枠や、幅広の自動改札通路、
建物入口のスロープなどには
点字ブロックを設置すべきではない。
とか、
雪国では除雪作業で点字ブロックが摩耗しやすい。
など。
2014年4月25日追記
「白杖でブロックを……」というのが
どういう事か分からなかったんですが、
その使い方をしている人を先日、初めて見掛けました。
「進め」のブロックの縦溝の間に白杖の先端を置いて、
そのまま滑らせるようにしてブロックの位置を辿るんですね。
これなら白杖をわざわざ持ち上げたり左右に動かしたりしなくて済むので、
手元の筋肉の負担も段違いに軽くなるのでしょう。