2014年10月9日木曜日

交差点を最短時間で通過する方法を教えてくれる信号



オランダ、セルトーフンボスで新しい信号システムが試験導入されました。



この交差点は、交差点に繋がる道路の内の一部と
交差点内で自転車道が双方向通行なので、
駅方面に向かう場合、
  • 「右折からの左折」が早いか
  • 「左折からの右折」が早いか
という二つの選択肢が生まれ、利用者を迷わせる事になります。
この問題点を解消する為、どちらを先に渡った方が
結果的に最短時間で通過できるかを表示する信号機が設置されました。

動画でも分かる通り、二段階右折(または左折)の途中で
待ち時間が生じないように自転車用信号の青フェイズが上手く繋がってますね。

(双方向の自転車道が一方通行の自転車道に切り替わる
交差点構造の例としても興味深いですね。
日本では、双方向通行の自転車道は
「終端で自転車を逆走のまま車道に放り出す事になる」
などと否定的な見方がされていますが、
オランダは柔軟な発想で解決しています。
もっとクリエイティブに行こうぜ、日本。)


動画を投稿した Mark Wagenbuur さんによる解説
https://bicycledutch.wordpress.com/2014/10/09/dynamic-sign-to-indicate-the-fastest-cycle-route/


この事例で興味深いのは、
This has to do with the fact that in recent years you see more and more bi-directional cycleways in this country.

近年オランダでは双方向の自転車道が増えてきている、
という Wagenbuur さんの指摘です。
安全性が許容水準を下回らない範囲で利便性を追求するのが
近年のオランダの姿勢のようです。(これは昔からかな?)

また、この信号システムはセルトーフンボス市の道路担当部署が
独自に開発したもので、全オランダでも初めての事例だそうです。
地方自治体が進取の精神に富んでいる所は大いに見習いたいですね。
なお、システムの導入費用は 23,000 EUR(約316万円)との事。