Five minutes in Utrecht(2014年4月17日)に
オランダ、ユトレヒトの Biltstraat を写した写真が載っています。
うす赤いアスファルト舗装部分が自転車道
撮影:As Easy As Riding A Bike
(オリジナル画像に tone curve と resize 処理を加えています。)
撮影:As Easy As Riding A Bike
(オリジナル画像に tone curve と resize 処理を加えています。)
この写真を見れば、
自転車道の整備に反対する商店街やドライバーの人たちが、
どれほど「自転車道」という言葉のイメージに
捕われているか分かるのではないでしょうか。
日本語の「自転車道」からイメージされがちな構造(亀戸)
邪魔な柵も大きな段差も無く、荷物の搬入に支障を来さない
撮影:As Easy As Riding A Bike
(オリジナル画像に unsharpen mask, resize, tone curve
処理を加え、矢印を合成しています。)
(オリジナル画像に unsharpen mask, resize, tone curve
処理を加え、矢印を合成しています。)
オランダの自転車道(fietspad; フィーツパット)は
車道と自転車道の間に帯状の空間が取ってあるのが特徴的です。
商店街ではこの部分を荷捌き空間や駐輪場として使っています。
日本の道路は往々にして【走行空間】だけで構成され、
建前上、駐車する為の場所は無い事になっていますが、
走行空間とは別に【駐車空間】が構造的に明示されていた方が
安心して車を停められますね。これがオランダの道路です。
自転車道を走る車椅子
撮影:As Easy As Riding A Bike
(オリジナル画像に tone curve, unsharpen mask, resize 処理を加えています。)
撮影:As Easy As Riding A Bike
(オリジナル画像に tone curve, unsharpen mask, resize 処理を加えています。)
日本ではまた、自転車インフラの整備は
健康な大人だけに益する不公平な投資だとの批判も有ります。
しかしオランダの自転車道は車椅子利用者も通行しています(シニアカーも)。
歩道と違って段差や横断勾配の急激な変化が無いので、
実は車椅子にとっても理想的な通行環境なのです。
もちろん、車道から構造的に分離されている安心感から、
自転車に乗る子供や老人にも使われています。
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これから新設する道路ならともかく、既存の道路を改修して
オランダ型の自転車道に作り替えるのはお金が掛かり過ぎる——
そんなあなたには、ジャジャン!
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