2014年10月25日土曜日

自転車道は荷卸しの障害にならないし車椅子にも優しい

As Easy As Riding A Bike というブログの記事、
Five minutes in Utrecht(2014年4月17日)
オランダ、ユトレヒトの Biltstraat を写した写真が載っています。

うす赤いアスファルト舗装部分が自転車道
撮影:As Easy As Riding A Bike
(オリジナル画像に tone curve と resize 処理を加えています。)

この写真を見れば、
自転車道の整備に反対する商店街やドライバーの人たちが、
どれほど「自転車道」という言葉のイメージに
捕われているか分かるのではないでしょうか。

日本語の「自転車道」からイメージされがちな構造(亀戸)



邪魔な柵も大きな段差も無く、荷物の搬入に支障を来さない
撮影:As Easy As Riding A Bike
(オリジナル画像に unsharpen mask, resize, tone curve
処理を加え、矢印を合成しています。)

オランダの自転車道(fietspad; フィーツパット)は
車道と自転車道の間に帯状の空間が取ってあるのが特徴的です。
商店街ではこの部分を荷捌き空間や駐輪場として使っています。

日本の道路は往々にして【走行空間】だけで構成され、
建前上、駐車する為の場所は無い事になっていますが、
走行空間とは別に【駐車空間】が構造的に明示されていた方が
安心して車を停められますね。これがオランダの道路です。


自転車道を走る車椅子
撮影:As Easy As Riding A Bike
(オリジナル画像に tone curve, unsharpen mask, resize 処理を加えています。)

日本ではまた、自転車インフラの整備は
健康な大人だけに益する不公平な投資だとの批判も有ります。

しかしオランダの自転車道は車椅子利用者も通行しています(シニアカーも)。
歩道と違って段差や横断勾配の急激な変化が無いので、
実は車椅子にとっても理想的な通行環境なのです。

もちろん、車道から構造的に分離されている安心感から、
自転車に乗る子供や老人にも使われています。


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これから新設する道路ならともかく、既存の道路を改修して
オランダ型の自転車道に作り替えるのはお金が掛かり過ぎる——
そんなあなたには、ジャジャン!

ペイントによってオランダの自転車道と
ほぼ同じ機能を実現したニューヨークの自転車レーン
The Chicago Architecture Blog(2011年7月26日)より

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