(Haenggung-dong, Paldal-gu, Suwon-si, Gyeonggi-do)で、
先月9月の丸一ヶ月間(!)、地区から車を排除して、
自転車などの利用を呼び掛ける社会実験が実施されていたそうです。
road.cc によれば、この実験は
「エコモビリティー・ワールド・フェスティバル in 水原」
の一環として行なわれたもので、単に車の通行を禁止するだけでなく、
「地区住民の車を会場地区の外に駐車させた」
という、文字通りの意味でカー・フリーのイベントだったようです。
(ただ、会場はごく小さな地区で、元々車の少ない環境だそうです。)
イベント開催期間中は主催者から自転車などが提供されたそうで、
記事の写真にはママチャリからロードバイク、
子供用自転車にリカンベント、さらにはヴェロタクシーまで、
多種多彩な車種が勢揃いしていますが、参加者の多くは
「自転車の乗り方からして分からない」
と困惑していたそうです。
実験の取りまとめ役を担ったのはドイツの環境団体、
International Council for Local Environmental Initiatives (ICLEI) で、
「2年前に世界の各都市に開催を打診した所、
唯一興味を示したのが韓国のこの市だけだった」
との事。呼び掛けを行なった Konrad Otto-Zimmermann 氏は、
打診に応じなかった他の自治体のリーダーたちについて、
熱意が無く、目先の事しか考えていないと非難しています。
一方で、
「社会的地位を誇示する為に大衆が依然として車を切望している
韓国のような社会でこのイベントが開催できた事は驚きだ」
とも語っています。
実験終了後も地区住民の自転車利用が続くかどうかは分かりませんが、
少なくともこういう実験を開催できたという点では、
日本の一歩先を行ってますね。
2013年10月9日 追記
ICLEI 公式サイトにも今回の実験を伝えるニュースが載っていました。