2013年10月5日土曜日

Topeak Aero Wedge Pack のレビュー

Topeak Aero Wedge Pack, small (strap mount)
のレビューです。



実測重量は公称通り 100 g です。

ストラップを締め上げるとバッグの上部がサドルに密着し、
ジッパーが開け閉めできなくなります。

同じ製品を使っている人を良く見掛けますが、
ジッパーの開け閉めが便利なようにか、
ストラップをゆるゆるで運用している人が多いですね。

しかし、そうしたサドルバッグを後ろから見ていると、
荒い路面を通過する時に暴れたり、
立ち漕ぎ中に左右に揺れたりしています。

私は普段はストラップをしっかり締めておき、
ジッパーを開け閉めする時だけストラップのバックルを外し、
バッグ本体を下げています。少し下げるだけなら
ストラップはサドルレールから抜け落ちません。
出し入れが終わったら再びバックルを嵌めるだけで元通り固定できます。

27.2 mm 径のシートポストに巻き付けると
ベルクロテープは 5 cm ほど余ります。

この余った部分はペダリングの時に太ももの内側に擦れるので、

このようにサドルバッグの側面にピタッと沿わせたりするのですが、

(サドルバッグの前端部の幅は約 5 cm で、
これは太ももに干渉しないギリギリの幅です。
バッグの中身の詰め方に拠ってはバッグ側面が突っ張ってしまい、
脚に当たる事が有るので、詰め方にも気を使う必要が有ります。)

ベルクロのチクチクする面が当たるので、
サドルバッグの側面の生地が毛羽立ってきました。

ベルクロテープを切ってしまっても良いのですが、
そうするともう他のシートポストには使えなくなるので躊躇しています。

サドルバッグの後端部の幅は 78 mm です。

(公称値は 85 mm ですが、これは側面のバックルを含んだ値でしょう。)
これに対し、写真の Selle Italia SL サドルの幅は 145 mm です。

両者の比率は 1 : 1.859 で、これは Topeak の Aero Wedge Pack の
large, medium, small, micro の中では最も黄金比率に近い値になります。

私は元々サドルバッグに収納力を求めていなかったので、
最も美しく見える S サイズを選びました。
(サドルバッグがあと 11 mm 幅広なら完璧でした。)

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バッグに入れている中身は、
  • 予備の eneloop(AAとAAAを2本ずつ)
  • メモ用の紙片と鉛筆
  • ワイヤー錠(8 * 600 mm)
  • アーレンキー(3, 4, 5, 6, 8 mm)
  • タイヤレバー2本
  • パンク修理パッチ
  • ゴム糊
  • 木片
  • airbone mini pump
  • grunge ポンプアダプター
で、これでほぼ満杯になってしまうので
交換用チューブは服のポケットに入れています。

2013年10月6日 訂正
満杯だと思っていましたが、
バッグの横を押すと結構ベコベコと凹むので、
試しにチューブを入れてみたら難無く2本も入りました。

(代わりにワイヤー錠とポンプアダプターは出しています。
チューブ1本だけならポンプアダプターも入りました。)

2013年10月6日 写真を追加

蓋の裏のポケットには

メモ用の紙片と鉛筆、エネループを入れています。
(紙片には峠のタイムを書き留めています。)

サドルバッグに入れている物の中では
エネループのアクセス頻度が一番高いので、
このポケットに収納しておくと出し入れに便利です。

本体の中には、大きく分けて3つの物を縦にして入れています。

こうすると出し入れの時に他の物まで
一緒に出てきてしまう事が有りません。
家庭用冷凍庫の整理術と同じですね。

左端には丸めたワイヤー錠

右端には grunge のポンプアダプター

中央にはビニール袋で包んだ、

パンク修理セット

左上から、修理パッチ、木片、タイヤレバー、ゴム糊、携帯ポンプです。

木片は携帯ポンプでポンピングする時に下に敷いて使います。
こうするとポンプに体重を掛けてポンピングできます。

ゴム糊はいつの間にかキャップが割れていたので、
乾燥を防ぐ為にラップで巻いてあります。

それともう一つ、別のビニール袋に包んだ、

アーレンキーの 8, 6, 5, 4, 3 mm です。
金属製の工具は分けて包まないと
走行中の振動で携帯ポンプを傷付けます。
(気付いた時にはもう傷が付いていました。)

チューブは箱のままでは入らなそうですが、

チューブだけにすれば余裕で入ります。
(実際はビニール袋などで包みます。)

700 x 20-25C 用のチューブなら
サドルバッグ先端の幅に対しても余裕が有るので、
チューブを左右に2本並べて奥まで詰める事もできます。


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なお、中身を詰めたサドルバッグは
500 g 以上にもなるので、
自転車の取り回しは明らかに重くなります。

ツールボトルを使えば低重心化できますが、
私の自転車はフレームサイズが小さくてボトルケージが
一つしか付かないので、残念ながら使えません。



2013年10月8日追記

サドルバッグ後面には反射テープに加え、
テールライトを引っ掛ける為のライトマウントが装備されています。

このマウントは分厚いナイロンテープで出来ているのですが、
実は裏面に革が共縫いされており、厚みと強度を稼いでいます。
(ナイロンテープ+革で 2.4 mm 厚です。)

この丁寧な作りのおかげで、
取り付けたテールライトがお辞儀してしまったり、
走行中の振動で吹っ飛ぶといった事が有りません。

ライトマウントは他社のサドルバッグにも普通に見られますが、
私の知る限り、革を共縫いした製品は他に無く、
Topeak の独自仕様のようです。
さすがはサドルバッグの定番ブランド。

ただ、サドルバッグにテールライトを付けると
間抜けな絵づらになるんですよね……。