2013年2月23日土曜日

交差点の設計ミス(7)

自転車に優しくない設計の交差点シリーズ。
今回は杉並区の永福から一つ紹介します。





西永福交差点

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北西から南東方向へ井の頭通りを直進する場合、
第一通行帯が左折専用レーンで、且つ左折信号が先に青になるので、
通行難易度が高くなっています。

自転車が第二通行帯の直進レーンに車線変更できなかった場合、
歩道に退避しても横断歩道が無いので交差点は直進できません。

方南通りに入って83m先の横断歩道まで迂回するか、
西永福交差点の横断歩道で井の頭通りを二回横断し、
コの字型に迂回する必要が有ります。


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なお、この近辺の道路は車道を走行する自転車に対して
攻撃行動を取る車(クラウンなどの大型セダン)が見られるので、
交差点手前での車線変更は慎重を要します。

また、交差点前後の井の頭通りは片側二車線ですが、
側溝を除く車道部分の幅員は約10mで、
通行帯一本辺りの幅員は2.5mしか有りません。

大型セダンの車体幅が(サイドミラーも含めれば)2.1m、
自転車の車体幅は(乗員も含めれば)0.7mなので、
同一通行帯内での安全な追い越しは不可能です。

左端ギリギリまで寄って側溝の上を走っていても
側方間隔は絶対的に不足するので、
車両通行帯の中央を走って一車線を占有した方が(*)
却って安全かもしれません。

* 実は、この走り方は道路交通法に照らせば完全に適法です。

まあ、ドライバーの煽り行為の標的になりやすいので
お勧めはしませんが。