ライトや反射材の装着が義務付けられていますが、
その効果は製品の種類や取り付け方によって大きく変わります。
後方の車に対して取り付けるグッズを何種類か、
レビューも兼ねて比較しながら紹介します。
テールライト編に続き、今回は
リフレクターを何種類か見ていきます。
反射板、反射テープの類い。
光を当てた時の様子。
完成車に付いている赤色反射板。
シートステイやシートポストに取り付ける物です。
反射角度に癖が有るので、光源と視点の位置関係によっては
あまり光って見えません。
右半分の周縁部しか光をカメラ方向に反射していません。
取り付け角度に注意しないと、車のヘッドライトを受けても
ドライバーの視点からは見えません。
ホイールのスポークに取り付ける反射板です。
これもエリアによって反射方向が変えてあり、
一つの視点からは一部しか光っていないように見えます。
海外の法令では、このような反射板を取り付ける代わりに、
サイドウォールに反射塗料が塗られたタイヤを認めている場合が有ります。
ペダルに装着された反射板。ペダリングの上下運動で
ドライバーは直ぐに自転車だと判別できますが、
下死点、上死点付近では靴に隠れて見えにくくなる事が有ります。
これも反射角度に癖が有り、右半分しかカメラ方向に反射していません。
ペダリング中の微妙な角度の変化でも光が弱まってしまいます。
SPDシューズが反射素材を具えている場合が有ります。
ペダルの反射板と違い、隠れてしまう事が有りません。
しかし、この製品ではデザインを優先した為か、
反射部分の面積が小さ過ぎます。
私は持っていませんが、靴以外のウェアでも反射材を付けた物が有ります。
選び方としては、
- 反射材が大面積に連続している
- 反射材が乗員のシルエットの周縁部にも配置されている
(例えばジャージーなら袖部分)
事が重要で、この条件で探すと意外と見付かりません。
ブルベの定番装備、反射襷も腕まではカバーしていません。
市販品では、MavicのVision Jerseyが良さそうです。
100円ショップで販売されているズボンの裾留めゴムバンドです。
かなり雑でみすぼらしい造りではありますが、
実質的な反射率と反射面積の観点から見ればかなり優秀です。
これも100円ショップで販売されている裾留めバンドで、伸縮性が無い物です。
反射率は上の製品より若干劣りますが、全周切れ目無く反射塗料が
続いているので、側面や前面に対しても有効です。
このバンドを上腕部に巻き付けると、後続車のドライバーに
自転車の幅(乗員を含めた幅)を正確に認知させる事ができるので、
追い越し時の側方間隔を大きく取ってもらいやすくなります。
また、追い越し動作を慎重にさせる効果も有るようです。
(この使用法は、自転車乗車中だけでなく、
歩行者として道を歩いている時も効果が有ります。
歩道の無い狭い道路で車が横を通過する時、
明らかに慎重な運転態度を見せるようになります。)
テールライトの高輝度化より遥かに大きな効果を実感できますし、
電池も不要で安価なので、特にブルベをされる方にはお勧めの使用法です。
反射機能付きの粘着テープです。
工夫次第で視認性を大きく向上させる事ができます。
黒色の反射テープなら、デザインを損ねる事も有りません。
効果的、且つ美しく仕上げる為の目安としては、
- ちまちまと細切れに貼るのではなく、広い面を一気にカバーする。
- 貼り付ける面の形状に合わせて丁寧にカットする。
- 自転車や乗員のシルエットの周縁部に重点的に配置する。
などが挙げられます。
2は、貼り付ける面の現物合わせで型紙を作っておき、
その型紙に合わせてテープを切り抜くと綺麗に仕上がります。
事前に完成予想図を描き、見た目がおかしくならないか
チェックしておくと失敗しません。
3は、例えばロードバイクであれば、
- バーエンドキャップ
- ブレーキレバー
- ヘルメット
- ペダル
- クランクアーム
- リム
などが考えられます。
勿論、周縁部でなくとも反射材は有った方が良く、
ドライバーの認知エラーによる追突事故を防ぐ効果が期待できます。
しかし、周縁部であれば追突防止に加え、追い越し時に
側方間隔を取らせる効果も期待できます。