久し振りの事故事例レポート。
外出先でボルトの緩みに気付くも、工具を携帯していなかったという話です。
予兆
フロントをアウターに入れた後、
フロントのシフトレバーを巻き上げ方向に更に倒すと、
普段なら全く動かない筈のケージプレートが少し動き、
レバーを倒し込んでいる間だけチェーンとケージプレートが接触する。
異常に気付く
フロントをインナーに入れて漕いでいる時、
右クランクを一回転させる毎に何かが擦れるようなノイズが足元から聞こえる。
自転車から降りて確認すると、フロントディレイラーのアウターケージプレートが
アウターチェーンリングの歯先に接触している。
ここで初めてフロントディレイラーをフレームに固定するボルトが
緩んでいる事に気付く。
応急処置
以前はアーレンキーを携帯していたが、暫く前から軽量化の為に
工具を家に置きっぱなしにしており、ボルトを締め直す手段が無かった。
ディレイラーをアウターに持ち上げている限りは
チェーンリングとの接触が起こらない事を確認したので、
以降、フロントはアウター固定で家まで走る(38km)。
背景
去年の暮れ、フロントのクランクセットを50/34から52/39に交換した。
インナーの速度帯域が上がった事と、フロントの変速が快適になった事で、
街中を走行している時のフロント変速頻度が激増した。
(10km走行毎に概ね30~40回の変速。以前は2回程度。)
一方、出発前に自宅で整備をすれば良いという理由で
工具の携帯を止めていたにも関わらず、定期点検を怠っていた。
(点検頻度の計画も作っていなかった。)
更に、前回ボルトを固定した時も、ねじ山を舐めてしまうのが怖くて
規定トルクよりかなり低めのトルクでしか締め付けていなかった。